家売るおじさんの売却事例物件が違えば、売り方も違う。売却実例実況中継!

コロナ禍での買取市場

以前にもコラムで書きましたが

長引くコロナ禍で不動産市場もいつもと違う動きが起こっています

簡単に言えば、一時的な売手市場

バブル以降、ずっと買手市場が続いていたのが、一時的に売手市場が訪れています

(※詳しくは 『いつもと違う。コロナ禍の不動産市場』もご覧ください)

 

今回はそんな一時的な売手市場で起きてる現象の一つをご紹介

 

A様は当社に依頼される前に約2年間、いろいろな不動産会社で

売却活動をしましたが、物件が売れませんでした

 

価格は2500万円

案内も無く、周りの相場もどんどん下がっている状態でした

 

一時は諦めて、売却活動を中止していましたが、やはり住み替えを諦めきれず

再度チャレンジしたいと当社にご依頼されました

 

以前、売却活動をしていた時には、あまりにも売れない期間が長かったため

最終的にいくらだったら買ってもらえるのか?

業者買取の価格も調べたところ、販売価格2500万円に対して

買取価格は1800万円程度

 

そう、買取りは通常、相場価格を大幅に下回ります

私の感覚では1800万円でも、買取にしては良い価格だなあと思っていました

 

今回、当社が売却のお手伝いをするに当たっても

最終的なセーフティーラインを知るために買取価格を出してもらいました

 

すると、ほとんどの会社はやはり以前と同じ1800万円前後の価格でしたが

2社が2200万円という価格を提示

A様に伝えると、喜んで『それで契約します』ということ

 

こういう現象がここ数か月でA様だけではなく他にも数件ありました

現在、土地、一戸建て、マンション

特に土地が顕著ですが、売り出し物件数が少なく

一般のお客様だけではなく、建売業者、買取業者など

業者さんたちの物件仕入れ困難が続いています

 

業者さんたちは売る物件が無ければ商売になりません

不動産の仕入れができなければ事業が止まってしまいます

 

『コロナ過だから仕方ない、我慢しよう』と

ジッとしていられる業者さんもいれば

『仕入れができなければ、給料も払っていけない』と

危機感をつのらせている業者さんもいます

 

プロですから、価格について安い高いはわかっています

この長引くコロナ禍の売り手市場で高いとわかっていても

会社の事情で不動産を仕入れる業者さんが増えていると実感しています

 

A様の場合は、売れなった2年間という経験がありましたので

買取業者の2200万円という提示額がどれほど特殊な額かがすぐに理解できました

 

しかし、初めて売りに出す方であれば

あくまでも売出価格は2500万円、買取価格は2200万円

『そんなに値引くなんてありえない』と思う方もいると思います

 

その辺の判断は、物件の個別性が高いので、誰しもが良い価格の買取提示を

受けたほうが良いという事ではありません

しかし、現在のコロナ禍で起こっている特殊な状況の一つとして

こういう現象が限定的にあるということを知っておかれると良いと思います

 

【今回のPOINT】

 

・コロナ禍の一時的な売手市場で、買取価格にも大きな変化が

 

・今まで売れなった物件。現在の売り手市場がチャンスになるかも

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