家売るおじさんの売却事例物件が違えば、売り方も違う。売却実例実況中継!

家が建てられない土地

建築基準法では

敷地が道路に2m以上接していないと家は建てられないことになっています

 

それ以外にも家を建築するためには様々な条件があって

条件を満たしていない物件は『再建築不可物件』と言われています

 

そういった『再建築不可物件』は当然通常の物件に比べて価値が低くなります

買う人の立場になって考えればわかりますが、建物が建たない土地を買っても

駐車場や資材置き場などにしか利用できません

また、家が建っている再建築不可物件も、建て替えができませんから

建物の築年数が古ければ普通は敬遠されてしまいます

 

今回の売却依頼主A様の物件はこの『再建築不可』物件

 

『買う人は本当にいるんですか?』

『価格はいくらでもかまいません、横浜市に寄贈できるなら、寄贈してもいいです』

『とにかく相続したこの物件を早く処分したい』

 

そんな感じのA様にまずは『売れないことはない』という事を告げ

気を落ち着けてもらいました

 

再建築ができなくても、資材置き場にしたり

駐車場にしたり、建物があればリフォームして賃貸にしたり、居住したり

そういったニーズは一定数あります

 

確かに一般のお客様(普通にマイホームを探しているお客様)に買ってもらうのは

難しいですが、その土地に隣接している所有者や、投資家、不動産業者などのプロ

などにアプローチすれば、売れるだろうという事をご説明しました

 

実際の販売活動も、まずは物件の隣接地の所有者へ会いに行き

『隣地を買いませんか?』と営業しました。

 

『隣の土地は借金してでも買え』と昔の人は言ったもので

隣の人が買うと、再建築不可の土地が、再建築できる大きな土地に変わることも多く

一番良い決着方法なのですが、隣接所有者がすぐに買える状態であるとは限りません

今回も営業はして興味を持った方がいたものの、成約には至らずでした

 

その次には、不動産業者へ紹介、と同時に投資家の方にもアピール

 

不動産業者も投資家も自分が居住する訳ではありません

リフォームして再販売をしたり、賃貸で賃料収入を得たりということが

目的ですので、いくらで売れる? いくらで貸せる?

という出口から逆算をして買える価格を算出します

 

ですので、戸塚区専門である立場を活かし

この立地で賃貸に貸した場合、どのくらいの賃料が見込めて

どれくらいの需要がありそうだというシュミレーションをし

それを投資家の方や不動産業者へ提示しながら販売を続けました

 

それでもすぐには結果が出ず1か月が経過しましたが

一人の投資家の方が、購入を決断され成約に至りました

 

投資家の方は日を変え、時間を変え、資料を元に駅から歩いてみたり

駅から物件までの人の流れを観察してみたりして

1か月間、真剣に検討してくれていたようです

 

タダでも良いと言っていたA様も

『買い手が現れましたよ!』という私の報告を聞いてとても喜んでくれました

 

 

【今回のPOINT】

 

・家が建てられない再建築不可の物件でも、買い手はいるので諦めないで

 

・買い手の立場に立って、どんな目的で購入するのかを考え

それに沿った資料や提案をすることが大事

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