家売るおじさんの売却事例物件が違えば、売り方も違う。売却実例実況中継!

これは困った、需要がほとんど無い物件

築年数は古く、築40年以上

室内はほとんどリフォームをしておらず、ボロボロ

お部屋の広さも40㎡前後で小さくファミリーには向かない広さ

そして駅からもとても遠い立地

 

このような4重苦で、ご相談いただいた時に売主さんに正直に言いました

『これは個人の単身者、それも現金で買ってくれる人しか、対象になりません

そういう人がいたとしても、こういうお部屋の状態だと、住めるところまで

リフォームするのには400万円くらいかかります

そこまでして、この物件を買ってくれる個人の方がいるのか?と聞かれれば

正直、可能性はとても低いと思います』

 

とても言いづらいことですが、この前提を踏まえて売主さんと現実の状況を共有していかないと何も始まりません

怒られるかな?とも思いましたが、意外にも売主さんの答えは

『私もそう思います』でした

 

多くの方は、長年住んできた愛着などがあるのでご自身の不動産を客観的な目で

見れないのですが、この物件の売主さんは違いいました

 

ここがきちんと理解してくれる売主様だと

その後はうまく進む事が多いのですが

どうしても現実を受け止められないままの売主さんだと、売れずに時間だけが過ぎます

『急いでないから』と意に介さない方もいますが

それでも売りたいから相談しているはずで

時間をかければ状況が変わる訳ではありませんので、売れない時間だけが過ぎていき

周りの見る目も『まだあの物件売れないね、人気がないんだね』という評価になります

 

話しを元に戻しますが、今回の物件はどうなったか?

買取業者に想定より高い価格で買い取ってもらいました

(想定は500万円でしたが、750万円で契約)

 

個人の方を対象とせず、不動産の買取業者になるべく高い価格で買い取ってもらおう

という方針で売主さんとも一致し、通常の販売(インターネットやチラシ等)ではなく

法人向けの販売手法を取りました

『買取=相場よりかなり安い』というイメージがあり

その通りなのですが

それでも、思っていたよりも高い価格で売れてくれることもあります

 

その為には、販売のスタートの段階がとても大事で

販売期間が長くなってしまい、売れない実績を作ってしまうと

買取額も当然ですが下がってしまいます

 

売れない実績を作る前に、法人向けの販売手法をスピーディーに行うことが

今回のように想定以上の買取額を出してもらう一つの秘訣です

 

【今回のPOINT】

 

・難しいことではあると思いますが、厳しい現実でもきちんと受け入れること

 すべてはそこからスタートです

 

・買取でも、想定より高い価格を出してもらう方法はある

 (ただし、売主さんの協力も必要)

 

・売れない実績を作ってしまうと、マイナスしかない

 急いでないからといって、ダラダラと販売を継続しているのはあまりおススメできない

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