擁壁のある物件
『擁壁』とは、斜面の土砂が崩れるのを防ぐための土留め壁の事です
山や坂が非常に多い戸塚区ではいたる所で見かけます
この擁壁、不動産を売却する時にはその状態によっては
販売価格や、売れる売れないに大きくかかわってきます
『不適格擁壁』と言って、現行の基準には適合しておらず
建物を再建築する際には、行政から何かしらの補修や、やり直しを命じられる可能性があり
その際には数百万円から規模によっては1000万円以上の費用がかかることもあり
売却をする際にはその費用分マイナスになってしまうのが一般的です
買う側からしたら、建物の建築費用にプラスして
擁壁の改修費用がかかってしまうので当然です
この不適格擁壁、どうやって不適格かどうかを判断すればいいのかというと
擁壁の検査済証があるかどうかが一つの基準になります
ただ、検査済証があったとしても、擁壁に大きな亀裂があったり
土砂崩れしてしまう可能性が高いとみなされる場合には
改修工事が必要になりますので、気になる亀裂などがあったらまずは
横浜市の建築局などに相談してみてください
反対に検査済証が無かったとしても、改修が必要ない場合もありますので
慎重に調査してもらうことが必須です
大谷石やブロックで土留をしている擁壁などは
ほぼ不適格擁壁に該当しますので、売却をする際には
その改修費用分のマイナス査定は前提にしておいたほうが良いと思います
普段の生活ではそこまで気にならない事ですし
不動産の売却の時に初めて知ったという方もとても多いので
初めて聞かされる時にはみなさんショックを受ける方がほとんどです
まずは知識として知っておき心の準備をしておきましょう