コロナが落ち着いたら
売り時を考えているお客様が多く
『コロナが落ち着いたらどうなっていくの?』という内容の
質問を多く受けるので、一度私の考えをまとめておきたいと思います
個人的な考えなので、そうなるかどうか責任は思いませんが
プロが何も言わないもの無責任のような気がしますので
私が考える不動産売却市場の今後を記載します
まず、現状どうなっているのかの確認ですが
コロナが流行しだしてから現在に至るまでの市場の動きを整理してみます
1、コロナが流行しだして、売り手も買い手も動きが止まった
2、しばらくして、リモートワークなどが始まり、買い手が動き出した
3,売り手が動かず、物件の在庫がないため、価格が上がり始めて売り手市場になった
4,買い手の動きもひと段落し、物価高騰などもあって買い手の動きも鈍ってきた
そして、現在
相変わらず売り手の動きが鈍いため物件は在庫不足の状態
そのため価格は上がったまま高い水準
価格が高くなったことで買い手の希望価格と相場が乖離しており
買い手の購入意欲も鈍い水準のまま
これがコロナが流行してから現在に至るまでの市場の動きです
渦中では、いまいち状況がよくわからなくても、後になって振り返ってみると
よくわかります
そして大事なのはこれからどうなるのか?
これは私の意見と言いますか
ここまでコロナ禍の動きを振り返れば、誰でも予想がつくのではないかと思います
売り手世代の方達はもうだいぶ昔に経験されているかもしれませんが
バブル時代と似ている構造です
ただ、構造は似ていますが、原因が昔とは違い、好景気によって物件価格が上がったバブルではなく、コロナという外部要因によって一時的につくられたバブル
またウクライナとロシアの戦争という外部要因も加わって
昔日本が経験したバブルとは違っていますが、末路は同じようになっていくと思います
バブルは必ず弾けます
いつ弾けるかはわかりませんが、弾けてしまうともう遅い
『いつ売ろうかなあ?』と様子を見ている人が多く、その人達が売却に動き始めた時が
バブル崩壊です
現在はダムで水がせき止められているような状態
ダムが決壊し、水が川下に一気に流れていったとき
人口減少の日本で、その水を受けとめてくれる存在(購入者)はいません
バブル状態で一時的な売手市場はあっという間に逆転し
コロナ前よりも深刻な買い手市場となると私は思っています
在庫物件が増え、価格は下がっていく
買い手である一次取得世代は、将来の給与アップも望めず、慎重でシビア
選ばれる物件は本当に優れた一部の物件だけ
そういう状況が来る。
ちょっと大袈裟になってしまった気もしますが、私の想定以上の深刻な状況になる
ことも十分考えられます
嫌な話しかもしれませんが、日本の経済的な未来は決して明るくありません
そうならなかったら良いですが、そうなっても大丈夫なようにきちんと考えて
しっかりと準備をしていく側にいたいものです
【今回のPOINT】
・コロナ禍の不動産売買市場の動きを振り返る
・昔のバブル期の構造に似ていて、バブルは必ず崩壊する
・どうなるかは予想でわからないが準備は怠らないようにしておきましょう