家売るおじさんの売却事例物件が違えば、売り方も違う。売却実例実況中継!

土地面積の広い物件は売りずらいのか?

閑静な分譲地が戸塚区にもいくつかあります

鳥が丘とか南舞岡とか、上倉田の小田急分譲地とか

 

現地に行くとわかりますが、一区画一区画とてもゆったりとした広い敷地で

2階建ての立派な家々が立ち並び、道路幅も広く

『ザ・住宅街』といった、とても閑静な雰囲気を醸し出しています

 

戸塚区のこういった分譲地はどこも、分譲されたのはだいぶ古く

現在建っているお家のほとんどは昭和の建物

物件として売りに出される時には、お家の価値は認められず

古家付きの土地として売り出されることが多いです

(もちろんお家の状態によりけりです)

 

分譲当時、働き盛りだった世代が多数で、みな同じように年齢を重ね

今では高齢化が進んでおり、空家もちらほら増えてきています

 

雰囲気が静かで、街としての価値が高いため

一定の需要はありますが、それでも需要を上回る供給になりつつあり

強気の価格設定が難しくもなってきています

 

また、こういった分譲地特有のジレンマがあります

それは土地を分割できないこと

 

建築基準法という法律や、その分譲地の建築協定などで

土地の最低面積などが決まっており、広い土地を広いまま売らないといけません

(最低式面積は125㎡のところが多いので、250㎡以上の面積があれば

2分割できることが多いので、一概に全土地が分割できない訳ではありません)

 

子育て世代のファミリー層が、購入者としては想定されるのですが

広い土地を広いまま売るとなると、金額が高額になってしまうため

若いファミリー層にとっては、欲しくても、手の届かない物件となっているのです

 

広い土地、広い庭、それはとても魅力的なことなのですが

買える値段ではないことが多いのです

それでも、ご両親に資金援助してもらったり

二世帯住宅を建てる予定のお客様などが現在の購入している傾向があります

 

そして、ここからが重要なのですが

じゃあ、そういった両親の援助を受けて分譲地を買う方

二世帯住宅を分譲地に建てる方

そういうお客さんはどこに住んでいるのか?

 

それは同じ学区内、同じ町内、であることが多いのです

 

子育てをするために物件を買う。それも広い土地で悠々と子育てしたい。

現在気に入って住んでいるこの町、知っている人の多いこの町

今通っている学校の校区内で、多少他と比べて高額であっても

そこの価値をわかってくれている方は実は近くにいるものなのです

 

先日当社で南舞岡の分譲地を販売した際にもやはり同じ校区内のファミリーが購入してくれました。区は違いますが、お隣の港南区日限山の分譲地を販売したときも同じでした

 

誰が買ってくれそうなのか?

これをある程度把握して、その方たちに価値を届けるのが我々の役目

分譲地の物件は今後も高齢化が進むので、供給過多になっていくかもしれません

人口減少の世の中で、スムーズに販売していくためには

こういった前提を踏まえておくことは不動産会社はもちろん、売主様にも

必要になってくるかもしれませんね

 

【今回のPOINT】

 

・閑静な分譲地の物件は同じ町内、同じ学区内のファミリー層が購入するケースが多い

 

・今後人口減少社会で全体の需要が下がっていくのは明確。

 供給過多になる前に行動することも大事

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